2002年4月の日誌
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4 月 28 日 (日)  



ゴールデンウイーク二日目、参拝者は多数お見えになりました。
ガイドブック持参の方が、これまた常より多くお見かけ致しました。

仙台観光の目玉である為か 政宗公のお霊屋とは知らずにおいでになり、豪華華麗さに度肝を抜かれ、参拝・合掌・お賽銭も忘れている方が結構おられました。

涅槃門 
 横柱の細工模様は仏門なので蓮とおもっていたが、蓮でなくアラビア調であり、政宗親子は時代の先読みの人と絶賛し、話込んだ方がおりました。

 細工模様に釘頭が見える。木造で復元されたの説明は理解はするが、釘頭が見えるのは頂けない。100パーセント創建当時の技術で復元は出来ないだろうが、今 少々配慮が必要ではないかの 鋭いご指摘がありました。大工さんで とても気になるとのことでした。ごもっともです。



4 月 21 日 (日)  



新緑 若葉がキラキラとまぶしく輝いております。
拝殿から眺めた「涅槃門と森」は絵になっています。写真を撮りました。

 午前に 観光バスが続いて3台来ました。北海道長万部からのバスガイド嬢はボラガイドがいます。地元の方ドウゾと巧みに説明を振りました。仙台郊外のバスのガイド嬢は勉強熱心で私に取材をして手の甲にメモしていきました。お客様に追加ガイドする前に手を洗ってしまい、慌てる事はないのかといささか心配です。
 涅槃門をくぐると すぐ門の内側・天井等を覗いたご婦人がおられました。案内をする前に自発的に門の内部をご覧なった方は初めてです。「山門、欄間の彫刻も大好き」との事。驚き・感激し拝殿・本殿とご案内致しました。案内のタクシー運転手からも御礼を言われて恐縮しました。この後は松島・瑞巌寺に向かうとの事でした。
 廣島からのお出での方何組かお出でで、廣島の市章は三引紋を横にしたものだとのお話。殿様「淺野家」との関係を尋ねたら それは 知りませんとの事でした。
「広島市の市章は三に波がついており、(芸州藩の旗印三引きをヒントに川の流れを表現するカーブをつけ水都廣島を象徴した)との事でした。」
 
 北海道旭川からお出でのご夫妻は植物に詳しく、涅槃門前の椿には香りがあり珍しい、旭川と異なる延齢草があったと、延齢とはお目出度い事です。由来・由緒は定かではないが自分も「竹に雀」の家紋であり、紋付きを依頼する際に悩んだとのお話に、伊達家の正式なものは「竹の葉は内22.外30.の52枚。露は内4.外12.の16玉。節は8。左雀は阿・腹 右雀は吽・背」と申し上げました。 旭川では市民による観光ガイド等は行政主導で有るため成功していない。NPOで実行されているとはと賛辞がありました。
 「延齢草は山地のやや湿り気のある林中に生えるユリ科の多年草で花は春」
 竜頭の鼻はなでられて赤くなっています。撫でると何か御利益があるのかのお尋ねがありました。
 参拝の仕方として、神式か仏式かのお尋ねもありました。
 今日は中身の濃い日でした。



4 月 14 日 (日)  



 ガリョウバイも櫻もすっかり花は散り、若葉が芽吹いています。
ガリョウバイは昨年実を2個つけたそうです。でも、熟す前に無くなったそうです。今年はいくつ実をつけるでしょうか。由緒ある木です。実生を楽しみたいものです。

 参拝のお客様は途絶える事無くありました。
40代前半の6〜7人のご婦人。「日光の在から来ました。仙台は櫻は終わったのネ、うちの方はまだ咲いていないの」と語りながら楽しい雰囲気でガイドを聞いてくれたので、善応殿ブロック迄ガイドをしました。「仙台城から松島・瑞巌寺に回るが、仙台市内で美味しい食事処は?」と云われました。仙台の郷土食は?牛タンは時節柄?仙台発祥の冷やし中華は未だ、回転寿司は全国版に昇格し珍しくない。食べる人の好みもある訳でこの質問には弱いのです。秋田なら「キリタンポ」と答えるでしょうが。

 お釈迦様と蓮華の関係。当然と思っていた事にナゼと3月31日に問われて脱帽しました、早速宗門に教えを請うたところ、「泥土から生ずる蓮華が濁り(俗世間)に染まぬ清く美しい花を咲かすことに仏教の象徴的意義を託している。」と教えがありました。確かに蓮の生えて居る所は、レンコン掘り等で入れば濁ります。現世は一見清いところですが、災いの種が入れば混乱汚濁します。正に現世と極楽浄土との結びつきを蓮華は象徴していると感じます。

 ガイドをしている最中に背中を数回にわたり突かれた。痛かった。対応していた方々には一区切りでガイドを終え、振り返ったら我が儘な婦人が自己本位な質問の為であった。フェース・ツゥー・フェースで一定の距離・間隔を置いて、反応をみらながらガイドをしています。近からず遠からずの位置でガイドをするを基本していたので背面からの奇襲は誠に不快でした。涅槃の世界をガイドしているのに悟りが足りないのでしょうか。



4 月 7 日 (日)  



櫻が咲きました。山桜系か幾分開花は遅いようです。善応殿・感応殿の櫻花は爛漫と見事なものです。でも宴を開いている人は皆無です。

 この瑞鳳殿公園地区は見事な櫻花とともに、太くて高い樹木の森です。人工林なのか、樹木は太いが伽藍堂「空洞」ではのお声がありました。
 純粋な原生林では無いでしょうが、、瑞鳳殿が建築される以前から霊域であり、尊厳性を保つ為にも保護されてきたので原生林に近いのではないでしょうか。又、空洞木ではこれだけの樹高は保てないのではと思います。
 六十二の石段を登る時、周囲の樹木に霊気を感ずると申す方もおいでです。

 熱心に聞いて呉れた方々には市内に居住で、初めて参拝に訪れと申す方か数組おられました。伊達家の紋「三引両」と仙台市章との類似している話に、納得されうなずいおられました。、





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