- 田村氏愛姫
- 陽徳院殿榮庵壽昌大姉
- 御生 涯
- 1568年 三春城主(現福島県田村郡三春町)大膳大夫清顕(きよあき)の娘として生まれる
- 1579年 11歳にして 13歳の政宗公と婚姻
- 1594年 26歳にして 6月16日 長女五郎八姫(いろはひめ)を生む
- 1599年 31歳にして 12月8日大阪にて 政宗次男愛姫長男 二代藩主忠宗公を生む
- 1603年 35歳にして 政宗五男愛姫次男 宗綱を生む
- 1609年 41歳にして 政宗八男愛姫三男 竹松丸を生む
- 1636年 68歳にして 政宗公と江戸にて 死別
- 1650年 82歳にして 瑞巌寺塔頭として 一門格「陽徳院」開山
- 1653年 85歳にして 1月24日 江戸屋敷にて 逝去 院殿・陽徳院殿 法名・榮庵壽昌大姉
- 1660年 御霊屋 寶華院(ほうげでん) 陽徳院境内に創建
陽徳院霊屋 万治三年1660)
;霊屋は伊達家の墓制で埋葬した上に墓堂を建て木像・位牌を安置する。 この霊屋は三代藩主綱宗によって造営され、廟名は寶華殿という。
扁額は瑞巌寺百十世大巓通(ダイテツツウテツ)の揮毫
屋根は寶形造り銅板葺〔もとは茅葺〕屋根裏は扇垂木で金箔・朱漆の化粧跡がみえる。
大きさは9尺〔2.72メートル〕四方
円柱(まるばしら)板壁(いたかべ)で四方に匂欄〔てすり〕つきの回廊を巡らし、正面に一軒の流向拝を出し、五段の木製階段を設ける。扉は桟唐戸で内外面とも狭間(さま)に枝折花(しおりばな)を浮彫り彩色するる
内部は手前が畳敷、奥に黒漆塗の禅宗様須弥壇(しゅみだん)を設け、佛体(ほったい)〔尼像姿〕の陽徳院木造座像・位牌・念持佛(ねんじぶつ)の阿弥陀如来を安置する。
三方の板壁には金箔を貼り、畳敷の左右に黒で阿吽の唐獅子を描く。
天井・長押(なげし)には極彩色の草花当主は本殿祭壇描く。
元来は外面全てに黒漆が塗られ、所々に金具が取り付けられ、堂の周囲に瑞垣(みずがき)及び堀で二重に囲み、正面に門が設置されていた。
昭和28年3月3日
宮城県文化財指定
廟 内部正面
天井・長押
戸・内側
以上は 寶華殿前 告知板による